大人でも壁にぶち当たったり、失敗などでストレスを抱えて生きています。
子どもにも見えないようで、少なからずストレスは感じているんです。
しかし、子どもはまだその実態がわからず、解消方法がわかりません。「どうしたら良いか」と不安なまま過ごす事になります。それを放置すると大人同様に、トラウマになってしまったり、塞ぎ込んでしまったりと、負のスパイラルに陥ってしまう可能性もあります。
大人は今までの経験から、そのストレスとの向き合い方に慣れていくものです。
新しい種類のストレスや悩みは別としても、発散方法や逃げ方を知っています。
親や家族関係なく、大人が子どもに寄り添い、そのストレスを早期に見つけてあげて、一緒に悩み、解決する事が必要だと思います。
本記事はそんな子どものストレスについて紹介していきます。
ストレスの定義と理解
ストレスは、私たちが日常生活で経験する普遍的な感情の一つです。これは、外部からの圧力、不安、またはプレッシャーに対する身体的および心理的な反応のことを指します。子どもたちも大人と同様にストレスを感じることがあり、その原因はさまざまです。
子どものストレスは、学校での試験や宿題、友達関係、家庭環境の変化、親の期待など、さまざまな要因によって引き起こされることがあります。子どもはこれらの圧力に対処しようとし、それがストレスの兆候として現れることがあります。
大人と一緒ですね。
身体的なストレス反応には、心拍数の上昇、筋肉の緊張、頭痛、腹痛などが含まれます。心理的なものでは、不安、怒り、悲しみ、集中力の低下などが現れることがあります。子どもたちはこれらの兆候を認識し、ストレスを軽減しようとする必要があります。大人は『今ストレスを感じている』と感じる事が出来ますが、子ども達はまだ理解できません。
ストレスを理解することは、子どもたちが自分自身や他の人たちとの関係を良好に保つのに必要です。親や家族が子どもたちの感情を尊重し、ストレスを共感し、サポートすることは、子ども達ご健康的に成長するのに大いに役立ちます。
子供のストレスの兆候
子どもがストレスを経験している場合、さまざまな身体的、心理的な兆候が現れることがあります。これらの兆候を認識することは、子供たちにサポートを提供し、ストレスを軽減するのに役立ちます。
以降は代表的な症状です。
身体的な兆候
頭痛や腹痛
ストレスが高まると、頭痛や腹痛などの身体的な不快感が現れることがあります。
寝つきが悪くなったり、夜中に目を覚ますことが増えたりすることがあります。
食欲変化
食事の量が増減し、好みが変わることがあります。
心理的な兆候
不安と心配
子どもは未来への不安や何か悪いことが起こるという心配を強く感じることがあります。
怒りやイライラ
小さなことにイライラしやすく、怒りっぽくなることがあります。
集中力の低下
学業や日常生活での集中力が低下し、物事に対する興味を失うことがあります。
社交の変化
友達との関係が変わったり、孤立することもあれば、過剰に社交的になることもあります。
自己防衛本能が働くのでしょう。
これらの兆候は子供の個人差によって異なりますが、親や家族は子ども達がこれらの兆候に敏感であることが必要です。子ども達とコミュニケーションを取り、感情を表現できる安全な環境を与えて、必要に応じてサポートをすることが、子どもたちの健康と幸せな成長にとっても大切です。
ストレスの原因
子ども達の日常には、まるで秘密基地のように隠れたストレスの原因が点在しています。大人にとって理解しにくく、見つけるのに苦労する事もあります。少しだけ紹介していきます。
学校での試験や宿題
学業に関するプレッシャーは、子どもたちにとって大きなストレス源。テスト前の緊張や山積みの宿題、それに伴うストレスは、心にずしんと響くことがあります。
家庭環境の変化
家庭が変わると、子どもたちはそれに適応する必要があります。引っ越し、親の離婚、新しい兄弟姉妹の誕生など、環境の変化は大きなストレスになることがあります。
友情関係
友達との関係で、時には大変なこともあります。仲の良かった友達との喧嘩、仲間外れ、友達の変化に戸惑うことも、子どもたちのストレスの原因になります。
社会的なプレッシャー
他の子どもたちと比べられることや、親の期待に応えるプレッシャーもあります。友達が何かを持っていると、それと“同じ”を求める気持ちも子どもたちにはあります。
これらのストレスの原因は、子どもたちが日々立ち向かっている挑戦です。そして、親や家族が子どもたちに寄り添い、ストレスをうまく乗り越える手助けをしてあげる事が、人生の先輩でもある大人の役目です。
子どものストレスへのアプローチ
子どもたちは、大人たちと同じようにストレスを感じることがあるという事は、ここまで紹介してる通り分かったと思います。
では、大人同様にどうすればそのストレスと仲良くできるのか、一緒に考えてみましょう。
コミュニケーション
子どもたちとはオープンで優しいコミュニケーションをとる必要があります。
子どもの気持ちや悩みを聞いて、共感します。
感情を表現できる場を提供することは、ストレス解消に繋がります。
安心感を提供
子どもには安心感を感じさせることが大事です。
親や家族がそばにいて、自分たちをサポートをしているという事が分かれば、それだけでストレスを和らげます。
感情を受け入れる
子どもたちが感じる感情はすべて子どもにとって真っ当で純粋なものです。怒りや悲しみ、不安も含めて、感情を受け入れることが大切です。感情を否定せず、共感することが子供たちの安心感につながります。
子どもたちへのアプローチは、個々の性格や環境、状況に合わせて調整してあげましょう。
プロへの相談
時にはプロの手助けが必要なこともあります。全てを家族で解決する必要はありません。子どもたちが重度のストレスに悩んでいる場合、プロに相談することも頭の片隅に入れてくださいね。
子どもの専門家
もし子どもたちのストレスが深刻で、日常生活に大きな影響を与えている場合、子どもの専門家に相談することがおすすめです。どこの自治体にも心理療法士やカウンセラーが無料で相談に乗ってくれます。それそれ、お住まいの自治体をネットで調べるか、役所の“子育て支援課”のようなところに、相談すると良いと思います。
役所仕事かもしれませんが、第三者が加わる事で、何か解決策や原因が分かるかもしれません。
学校のカウンセラー
インターナショナルスクールでもない限り、学校にカウンセラーがいるわけではありません。しかし、子どもの事を理解してくれている、担任の先生や相談員のような人がいれば、学校絡みのそういった人に相談するのも一つの手です。子どもたちが学校関連のストレスを抱えている場合、学校に聞くのが一番ですからね。
家族カウンセリング
ストレスは家族全体に影響を及ぼすことがあります。家族と一緒にカウンセリングを受けることで、家庭環境の改善やコミュニケーションの向上が図る事が可能です。
ネガティブもストレスも伝染しますから、家族で向き合うのが必要だと思います。
医師によって薬物療法が提案されることもあります。ただし、これは最後の手段であり、医師の指導のもとで行われるべきですし、出口を見据えた中期目標を立てて取り組むべくだと思います。
子どもたちのストレスが深刻で、日常生活に大きな問題を引き起こしている場合、プロの助けを受けることは恥ずかしい事ではありません。
ストレスを軽減する活動
子どもたちがストレスから解放され、楽しい時間を過ごすことは、心と体の健康に良い影響しか与えません。ここでは、ストレスを軽減するためのアイデアをいくつか紹介しますね。
ホビーと趣味
子どもたちには自分の趣味や興味を追求、没頭する時間が必要です。絵を描く、楽器を弾く、スポーツ、読書など、好きな活動を通じてストレスを発散しましょう。
運動
運動はストレスを軽減し、健康を促進するのに役立ちます。公園で遊ぶ、自転車に乗る、ウォーキングなど、子供たちが楽しめる運動を取り入れましょう。鬼ごっこやかくれんぼも理にかなった遊びだと思います。
自己リラクゼーション
深呼吸、ヨガ、瞑想などのリラクゼーションテクニックを子どもたちに教えることは、ストレスをコントロールするのに役立ちます。
まだ小さいうちは、落ち着きがなかったりと不向きかもしれませんが、身近な親や家族がやっていると、真似したくなるのが、子ども達です。
アウトドア活動
自然の中で時間を過ごすことは、子どもたちにとってリフレッシュの良い機会になります。キャンプやハイキングなど、自然を楽しみながら、アクティブなものだとストレスを緩和する事でしょう。
ただ、自然は時として、私たちの想像を遥かに超えた恐さを持ち合わせているので、天気や状況に応じて、大人が危機管理もしっかりするようにしてください。
スクリーンタイムの管理
長時間のスクリーンタイム(スマホやTVゲーム)はストレスを増加させることがあります。規則的な休憩やスクリーンオフの時間を設けましょう。
スクリーンオフの時間を作ることで、子供たちがリラックスし、ストレスを軽減させることもでいます。
親や家族は、子どもたちがこれらの時間を楽しせるよう提案して、バランスの取れた生活を促進しましょう。
まとめ(子どものストレスを理解してあげることから)
子どもたちがストレスを感じることは、成長過程の一部です。しかし、我々大人は子ども達ががそのストレスを理解し、克服できるようにサポートする責任があります。
子ども達のストレスを敏感に感じとり、子どもが健康的に成長できるようにサポートすることは、最も大切な使命の一つです。子ども達が幸せで健やかに育つ手助けをすることを忘れずに、共に成長してきましょう!